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髪のダメージは減点法

髪の傷みというものは、残念ながら一度傷んでしまったら二度と治りません。同じタンパク質でも皮膚ならば、ある程度は回復して元の状態に戻ります。ですが、髪は回復機能を一切持っておりませんので、損傷したらそのままです。まずは髪と皮膚の違いを説明します。

① 硬さ

皮膚はタンパク質の中でも柔らかい部類に属します。みなさんがよく聞くコラーゲンというのは、このことです。それと対称的に髪は硬い部類のタンパク質になります。爪なんかも実は同じで部類、ケラチンと言います。硬さに関しては、大きくこの2つに分類されます。


② 再生機能

皮膚には、ケガや荒れた時に再生する機能があります。血が出て傷口が塞がり、かさぶたとなり最終的に綺麗に治るといったように。しかし、髪や爪には生えてきた瞬間その細胞自体が既に死んでいるため、実は再生機能は備わっておりません。だから、一度傷んでしまうと二度と治ることはありません。

ということから、髪のダメージから完璧に守るためには、一度も傷ませないように過ごすしかありません。しかし、普段の日常生活には傷む危険性が山ほどあります。


日常生活で髪が傷む原因


① ドライヤー

毎日お風呂上がりにドライヤーを使うと思いますが、正しいやり方で髪を乾かさないと、オーバードライになってしまい髪が乾燥する恐れがあります。


② スタイリング

毎朝、高温のコテやアイロンで髪を巻くと、熱で髪の細胞がかなり損傷します。高温になればなるほど、髪への負担がどんどん増します。


③ 摩擦

物理的に擦れることで、キューティクルへのダメージが蓄積されます。分かりやすい例でいうと、ブラッシングやマフラーやコートを着用した時の摩擦も影響を与えます。


④ 外気

春夏になれば紫外線のUVダメージが蓄積し、秋冬になれば湿度が低くなったことで髪自体が乾燥しやすくなります。


⑤ 空調

外気だけではなく、オフィスで仕事をしていると席に着いて事務作業を行うことが多いと思いますが、仕事中は移動をしないため空調の風を長時間当たることになり、そこから髪が乾燥していきます。

といったように、日常には髪のダメージになる要因がいっぱい潜んでいます。ここで大事になってくるのが、ダメージをいかに最小限にするかです。


ダメージ減点思考

髪の毛は、毛穴から新しく生えてきた時が一番健康でダメージのない状態なのは、ご存知だったでしょうか?例えば、全くの健康な髪の毛の場合下の図のようなイメージです。

スクリーンショット 2016-08-04 23.08.34

左が根元の毛で右が毛先です。このような状態が、最も傷んでいない状態です。ここに、ヘアカラーを1回全体にしたとします。(初カラーだったという設定)そうすると、スクリーンショット 2016-08-04 22.23.35

このように、元々持っている点数が下がります。(ちなみに、-20Pという数字は適当です)では、この状態で徐々に伸びてきたらどうなるか?

スクリーンショット 2016-08-04 23.15.14

このようなり、カラーはプリンの状態です。そこへ、根元から毛先まで強い薬剤を使うと、

スクリーンショット 2016-08-04 23.21.33

こうなります。さらに、この工程を続けると、

スクリーンショット 2016-08-04 23.20.57

こうなります。そこである日、この状態の髪にパーマをかけると、

スクリーンショット 2016-08-04 23.20.38

このようになります。ちなみに、この数字が0になると、髪は寿命を向かえ切れ始め切れ毛を引き起こします。もしくは、枝分かれし始めて枝毛にもなります。

ここで表記した数字に関しては、僕が分かりやすく付けた数字に過ぎないので、実際の髪の毛にはどれぐらいのダメージがいっているかは計り知れません。あと、人によっても同じ強い薬剤を使っても、ダメージの数字は変わってきます。

ただ、確実に言えるのはダメージ減点法の考え方は合理的ということ。大小あれど、この考え方は不動です。だから、我々美容師がお客様一人ひとりに合わせて薬剤を調整するんです。

その方の望むものが『傷ませたくない』ならば、いかに高得点を毛先まで保てるかが重要なんです。「ということは、毛先はノータッチですか?」と思いますが、そうでもありません。

毛先の褪色が気になるならば、毛先に色は入れます。ただし、超髪にやさしいもので薬剤でしかやりません。何かを得るには、それに値する努力が必要です。これって、髪だけに言える事ではありませんが、やりたい髪型や髪質があればそれをするために努力は必要です。