前野物語

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いきなりですが、僕は「美容師という仕事を選んで良かった」と、心底思ってます。

僕がなぜ、美容師という仕事を選んだかというと…、

  • 手先が器用だったから
  • ものづくりが好きだから
  • 誰かを喜ばせたいから
  • お客様の喜んだ姿が直接見れるから
  • おしゃれをするのが好きだから
  • 美容の持つイメージが良いから
  • 努力が嫌いではないから
  • やったらやった分、返ってくるから…etc

これらの理由と学生時代のあるきっかけがあったから、僕は今の仕事【美容師】を選んだのだと思います。

今回はそんなエピソードを少しお話ししたいと思います。

【EP1】『おしゃれ』に目覚めたきっかけ

僕がはじめて美容院に行ったのは、中学1年生(13歳)の頃です。小学校では集団登下校をしていたが、中学では個人で登下校する制度に変わり、はじめは一人で通っていました。

しかし、中学に入ってから仲良くなった友人がたまたま近くに住んでいたことから、僕はその彼と一緒に登下校するようになりました。

いつも一緒に登下校していた友人は、ファッションも髪型もおしゃれで当時の僕からしてみたおしゃれの先輩のような存在でした。

当時はまだ13歳だったので、なぜ彼がおしゃれなのかを具体的には理解出来なかったので、彼が言うアドバイスをそのまま実践して何とかそのおしゃれについて付いていこうとしていました。

すると、そんな彼からこんな提案をされます。

彼:「テツは髪型を変えた方が良いと思うから、美容院に行って髪切っきたら?」

この一言が、僕がはじめて美容院に行くきっかけとなりました。

【EP2】はじめての美容院

おしゃれの先輩でもある友人から美容院で髪を切ることを提案されて、家に帰るや否や母親にすぐ自分の意思を伝えました。

前野:「俺、床屋じゃなくて今度、美容院で髪を切りたいんだけど…」

そう伝えると、母親は少し驚いていましたが了承してくれました。

髪もちょうど伸びてきていた頃だったので、美容院の予約の電話を自分でして、次の休日にはじめての美容院に行くことになりました。

そして、待ちに待ったはじめての美容院の日。

緊張と「遅れちゃいけない」という気持ちのあまり予約時間より早く着いちゃうという、店側としては少し迷惑をかける感じでお店に到着しちゃいました。

そんな感じにも関わらず、お店の方々は親切な対応をして頂きいよいよ席に案内をされました。

担当してくれたのは、女性の若いスタイリストさんでした。

しかし、実は当時の僕はキング・オブ・ザ・人見知りだったので、ずっと恥ずかしがってモジモジしてました。

カウンセリングが始まっても、「うん」とか「う〜ん」という事しか返事ができない会話をしていました。

そんな人見知りの僕の様子を担当の美容師さんは理解し、いろいろと親切に対応して貰いました。

そんなこんなで希望の髪型も決まり、施術開始です。

ー数十分後ー

完成した新しい髪型を鏡で見た瞬間、僕に衝撃が走りました。

前野:(え!?床屋の時と全然違う!こっちのがいい!!)

帰ってからテンションが上がりっぱなしで、何回も鏡を見まくってました。

夜帰ってからワックスを落とすが少し嫌なくらい、その日は寝る前までテンションが収まりませんでした。

【EP3】人生初の“モテ期”

髪型が変わってはじめてお披露目したのは、当然一緒に登下校している友人だ。

おしゃれに敏感な彼は、僕の変貌した姿を見るや否や、

友人:「お!テツ、髪切った?そっちのがいいじゃん!!」

すぐにお褒めてくれた。

これは、正直めちゃくちゃ嬉しかったのは今でも覚えている。

その後学校に登校しても、僕の髪型の話は休み時間の度に話された。

今まで地味で人見知りだった僕が、まさに一気に脚光を浴びるようになった瞬間でした。

僕はこの衝撃のあまり、「これから美容院にずっと行こう!」と心に決めたくらいです。(今では別の意味でずっと美容院に居ますが。笑)

そんなこんなで髪を切るのを美容院に変えてから、数ヶ月経った頃です。

授業中にクラスの女子からある手紙が回ってきました。

昔よくあった、可愛いメモ帳の切れ端にちょっとしたメッセージを書いて相手に渡すというやつです。

すると、そこにはこう書かれていました。

「テツって、好きな子いる?」

初めての経験だったので、嬉しさよりもちょっと動揺してしまいました。

「いないけど、、、どうして?」

と書いて返したら、しばらく手紙のラリーが続き…、

やりとりの結果、どうやら自分のことを好きな子が何人かいることが判明しました。

そこでやっと「これはモテ期というやつだ!」と確信しました。

瞬間的には喜んでたのですが、家に帰ってからどうしてそうなったか?を振り返ったら、どう考えても美容院でイメチェンした事しか思い浮かばなかったのです。

それからというもの、美容師に対する憧れが一層増し、髪型だけではなくファッションにも興味を持ち始めどんどん個性を出すようになりました。

(ちなみに、結局その中の一人の子と付き合いました。笑)

人見知りで女の子と話すことなんて出来なかった僕が、美容院でイメチェンをした事がきっかけで自分に自信が持てるようになりました。

【EP4】決意

そして、中学2年生のある日の夜、僕はついに母親に心の内を打ち明けます。

「俺、美容師になろうと思うんだけどさ…、」

すると、母親は間を開けることなく、こう答えました。

「手に職を持つ事は良いんじゃない?ま、厳しい世界だろうけど、アンタがやりたいなら好きにしなさい」

いつも叱られてばっかりで恐かった母親から意外にも背中を押してくれる言葉でした。

それと同時に「俺は美容師になって、将来は自分の店を持つんだ」という夢をこの時に決めました。

それからというもの、僕は美容師になりたい一心で様々なことをしてきました。

おしゃれに目覚めた時期ということもあって、髪型やファッションで個性を出すようになり「それは、もはやおしゃれなのか?」というくらい無茶苦茶なことをしている時期もありました。(今、考えたら非常に恥ずかしい。

そんなこんなで中学・高校とその夢もブレる事なく、そのまま中学・高校を卒業して無事に美容学校に入学することができました。

【EP5】新境地『美容学校』

念願だった美容師になるための第一歩として入学した美容学校。

しかし、入学してみると想像していた美容学校のイメージとはかなり異なっていました。

大学のような自由な感じとは対称に、専門学校は2年間で卒業しなければならないので、平日の授業は1限目〜6限目までパンパンに入っていて、平日に遊ぶという余裕はほとんどないというカリキュラムでした。(ちょうど高校の校則がゆるい版のような感じです)

なので、ちょうど遊ぶお金も欲しかった僕は、平日の授業が終わったら夜はバイトをし、土日も終日バイトを入れ、空いた日は遊びに行くというフル稼働の毎日を送っていました。

しかし、そんな中で自分に足りなかったあるモノをこの時期に身に付けることができました。

『モジモジの克服』

今までの中学・高校の時は、恥じらいのあまり女子と上手く話せないという美容師としては致命傷な欠点があったのですが、この時期になんとかそれを克服することができるようになります。

美容学校は男女比が【男2:女8】という確実に女子と喋らないとやっていけない環境でした。

そんな嫌でも女子と話す中で2年間過ごしたことで、女子と喋るとモジモジしてしまうという僕の欠点をなんとか克服することができました。

いやー、環境って影響が大きいですね。

【EP6】ある人物の存在

美容学校に通い慣れてきた頃、生徒対象の大会やコンテストというものに出場がするチャンスが巡ってきました。

体育会系出身の僕としては、こういった試合や大会染みたものに出場するのは嫌いではなかったので、躊躇なく参加を申し込みます。

「出場して結果が出せたらカッコイイ(モテる)じゃん!」というまぁまぁ安易な下心もあり、僕はこういった類の大会に全てに参加してきました。

しかし、そこで待ち受けていたのは、今まで見てきたヘアスタイルを覆すヘアスタイルたちでした。

当時の僕が見たこともないようなデザインがそこにはあり、見るもの全てが新鮮でヘアスタイルに対して最も可能性を感じた瞬間だったと思います。

大会に出ると同時に、同じクラスのある友人がここにきて急にライバルと化します。

しかし、このある友人がその後の僕の人生に影響を与えるというのは、この時はまだ知る由もありませんでした。

そんなこんなで、勉強、練習、実習、バイトに遊びと過ごしていたら、あっという間に2年間を過ぎいつの間にか美容学校を卒業していました。

時の流れというのは恐ろしいと、初めて感じた時かもしれません。

【EP7】美容師としての第一歩

美容師の就活というのは、一般企業への就活と比べるとぶっちゃけ楽勝です。

美容学校に在学中にサロン見学や面接をして、オーナーや人事の人から採用をもらえれば合格という「それって、もはやバイトの面接レベルじゃん」というくらいのものです。

美容師という職業は離職率の高い職業でどこも人手は欲しいばかりで、某有名サロンでも二次面接までくらいしかないようです。

ちなみに、僕が新卒で入ったサロンを選んだ理由というのは、『専門学校時代に尊敬していた先輩が入社したサロンだったから』という、物凄く単純な理由です。

先輩の伝もあり、見学と面接をしたらたまたま運良く受かり、初内定をそこで貰いそのまま入社しました。

普通だったら、「もっと他にも良いところがあるのでは?」と思うところですが、当時からなぜか『一度決めたらやめない』精神があり、まさに猪突猛進の勢いで突き動いた結果こうなりました。

ここのサロンでは、約8年半お世話になったのですが、本当に数え切れないほどの教えを学びました。

これは間違いなく僕にとって貴重な財産だと思っています。

技術はもちろん、新人としての心得、慕われる先輩としての心意気、トップになる責任など様々な要素をここでは学ぶことができました。

しかし、この時からある想いが芽生え始めて、次なる人生のステージのことを考え始めます。

【EP8】独立

美容師をある程度の期間続けていると、必ず一度は考えるテーマだと思います。

美容師は手に職を持つことができる職業なので、手に職があると独立や起業といった選択肢が増えます。

一般の企業とは違い、美容師は起業がしやすい職業でもあります。

そして、僕は独立をしました。

正確に言ったら、独立を一緒にしたというのが正しいと思います。

そう、気になるその一緒に独立したという人物こそが美容学校時代のライバルでもあった友人なのです。

縁というものは、本当に不思議なもんですね。笑

そんなこんなで、独立をする3年前から計画を立て、今のR-est-ær-T(リステート)が存在します。

中学1年生の時にはじめて美容院に行ったことがきっかけで、まさかここまで来れるとは思いもよりませんでした。

15年越しの想いを込め僕は夢を実現させることができました。

中学の時の夢は実現しましたが、今はまた新たな目標がありますので、今度はそれを実現させるためまた頑張っていこうと思う次第です。