黒染めからのトーンアップ

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美容師のテクニックの一つに『難しい』と言われているテクニックがある。

黒染めからのトーンアップ

これを綺麗に染め上げるのは至難の技ではないでしょうか?

美容師ならば、首を縦に振って理解ができるほどのテクニックだと思います。

しかし、お客様によってはこの“黒染め”を軽視している方も多いと思われます。

まず美容師側から訴えたいのは、『黒染めした髪の毛はただの黒髪ではない』ということ!

一見、色だけ見たら「地毛と同じなのでは?」と思われがちですが、実は中身は全然違います。

一体、何が違うのか?

根元〜中間〜毛先と、それぞれの髪の部位で残留色素ダメージの状態違います。

黒染め経験のある方は、思い返して欲しいのが“以前は明るかった”ということ。

黒色になっているので、一見髪全体が同じように見えますが全く違います!

仮に、色はリセットされてもコンディションはリセットされません。

ということで、そこを考慮して施術しなければいけないので、その予測とその個所に合わせた薬剤を選定するのがかなり難しいんです。

では、そんな「就活が終わったので、髪を明るくしたいんです」という本日のお客様です。

【Before】

黒染めからのトーンアップ 黒髪

ウェット状態で分かりにくいかもしれませんが、立派な黒髪(以前に黒染めした)です。

これを一度、根元(新生部)のトーンアップ中間〜毛先(既染部)の黒染めを脱色するという髪内部に残留している色素を取り除きます。

【塗布終了時】

黒染めからのトーンアップ 黒髪

Point !

ここで大事なのが、塗布スピードカラー塗布した髪をダックカールで上に留めないということ。

スピードは理解できると思いますが、上で留めると根元の薬剤毛先の薬剤の内容は全然違うのでそれが混ざるとムラの原因になるので気を付けましょう!

ちなみに、今回の黒染めの残留色素を取る僕のレシピです。

1st 塗布選定

・新生部:10Lvブラウン : 6Lvグレイカラー = 3 : 1 ←OX6%等倍

・既染部:ライトナー : パウダーブリーチ = 10 : 1 ←OX6%2倍

※新生部と既染部は間を開けずすぐに塗布し20分放置(タイマーは毛先を塗り終わった時点で入れる)

ここでお伝えしておきたいのが「黒染めから明るくする」というのは、実はカラー剤だけでは不可能ということ。

そもそも、残留色素を破壊する成分そのものがカラー剤には含まれていません。

よって、この世にはそれを可能にするのが消去法でブリーチ剤しかないのです

ブリーチは、決して悪ではない!

イメージだけで言えば、「髪が傷むもの」となっているのではないでしょうか?

それはブリーチ単品でガッツリ髪に塗ったらの場合で、実は上手く使えば低ダメージで脱色ができるというものなんです。

だから、ブリーチ剤に対する嫌悪感を少しずつ緩和した方が良いと思います。

ちなみに、、、

黒染めをしてて「今度は明るくしよう!」と思った段階で、ブリーチの使用は即決定です。

だから、美容師にも言いたいのが『ちゃんとお客様にも説明をしましょう!』ということです。

美容師:「黒染めしているから、ブリーチしないと明るくなりません」

お客様:「ブリーチは傷むから、ブリーチは使って欲しくないです」

美容師:「うーん、、、分かりました。ブリーチを使わず明るくなるように頑張りますね」

お客様:「お願いします!」

という下りはもう辞めましょう。こんなのは時間のムダです!

お客様のご要望と言えど、出来ないものは出来ないのでブリーチを使わないなら『明るくするのを辞める』か、明るくしたいなら『ブリーチを使って良いかの許可を取る』の選択をしてもらいしましょう。

こういった下りの結末は、【カラー剤のみで頑張る】→【希望通りの明るさにならない】→【結局ブリーチをする】といった感じで、結果的に3回カラーをしてます。

時間も掛かって、髪も傷んで、ブリーチを結局使うので、一番してはいけないストーリーです。

美容師さん、ブリーチについてちゃんと説明をしましょう。

では、放置時間の20分が経ったので一旦流します。

【シャンプー後】

黒染めからのトーンアップ 黒髪

全体的に少し明るくなりました。

まさに、これぐらいを狙っておりましたのでバッチリな途中経過の状態です!

そして、ここからダブルカラーに移ります。

今回のご要望のカラーがピンクブラウンだったので、さらにここからカラーを塗布します。

2nd 塗布選定

・新生部&既染部:10LVピンク : 6Lvグレイカラー : 6Lvピンク = 3 : 1 : 10% ←OX6%等倍

※1メイク塗布で放置25分。

ここでポイントなのが、OX6%を使うということグレイカラーを使用するということ!

「え!でも、それじゃ傷みが!?」という声も出ると思うが、個人的には「何言っているんだ?」っていう話です。

ここでダメージを気にしてOXの%を下げた結果、ムラを作ってしまいカラーの直しをもう一回する方がよっぽど傷むというものです。

あと、OX6%を使うことで、1回目のブリーチで上がり切っていない部分との明度の補正をしつつ、グレイカラーが色ムラ補正をダブルで行ってくれるという2大特典があります。

ということで、仕上がりです。

【After】

黒染めからのトーンアップ 黒髪

いい感じですね、綺麗なピンクブラウンです。

【Before&After】

黒染めからのトーンアップ 黒髪

そろそろ就活も終わり、ラスト学生生活を楽しみたい方はこのやり方がおすすめです。

前野は難しいカラーが得意です

綺麗に均一に染め上げますので、周りで黒染めからトーンアップしたい方がいたら、一度ご相談下さい。

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