互いが寄り添い合ってこそコミュニケーションは成り立つ

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先日のサロンワークでの出来事です。

あれは、ちょうど夜の7時ぐらいでした。

僕はその日最後の予約だったお客様のお会計を済ませて、受付けで片付けをしていました。

他のスタッフは予約のお客様の対応をしていて、僕だけ「ちょっと早く終わってしまったなー」って思っていたら突然、外国人の女性がお店に入って来られました。

その外国人の女性は受付に居た僕を見るや否や、何かを伝えたそうにカタコトで身振り手振りをしながら僕に訴えかけていました。

僕はその様子からしてすぐに「髪の毛を切りたいんだ!」と思い、拙い発音でしたが「Hair Cut?」と尋ねました。

すると、その女性もすぐに「Yes!」と笑顔で答えてくれて、僕はすぐにお席までご案内をしました。

初めてご来店される方だったので、通常ですとカルテの記入をして頂くのですが、ご来店された様子から推測して「Can you speak Jpanese?」と質問しました。

そしたら女性は「A little…」と少し不安そうに答えました。

きっと一人だけでのカルテ記入は難しいと判断し、最低限記入して欲しい箇所だけをその女性に英語で伝えながら書いてもらい、無事カルテの記入をして貰いました。

普段ですと新規のお客様の入客優先順位というものがあり、僕は指名があった場合担当をさせて頂くという立場だったのですが、今回は日本語が上手く伝えられない方という事だったのと、ここまで一番コミュニケーション取っていたのが僕だったという理由で担当させて頂く事にしました。

僕は決して英語が得意というわけではなかったのですが、知っている単語や連語、ジェスチャーなどを駆使して、とにかくこの方と出来る限りコミュニケーションを取ろうと試みました。

ヘアスタイルの事からお悩みまで、彼女の発する言葉やジェスチャーの全てを聞き入れよう思い耳の神経を研ぎ澄ませながらヒアリングをしました。

分からない箇所は自分の持っているiPadの翻訳アプリを使いながら、とにかく必死でこの女性とコミュニケーションを取りました。

すると、色々とこの女性の素性が少しだけ分かる事が出来ました。

この方は、英語の先生で日本には一年前から住んでいるそうです。

髪型は伸ばしているのであまり切りたくないが、傷んだ所は切っても良いとの事。

施術中、僕の拙い英語を一生懸命聞いて下さり、分からない言葉はiPadで翻訳して伝え合ったりして何とかコミュニケーションを取る事が出来ました。

最終的に、仕上がりにも満足して貰えて笑顔で「Thank You!」「カワイイ!!」日本語で“かわいい”と言って頂けました。

お会計が終わりこの女性が帰られる寸前でしたが、僕は次回の提案を何とかして伝えようと思い、最後の最後も身振り手振りで色々とこの女性にお伝えました。

すると「OK!See You」と言って下さり、別れの挨拶をしお店を後にしました。

そして、僕はこの方が帰ってからたった今起きた出来事に一人思いふけてました。

(´-`).。oO(ちゃんとお手入れ方法伝わったかなー?)

“言葉が通じる”という事が当たり前になってしまい、いかに相手とコミュニケーションが重要かという事をこの方を通じて改めて気付かされました。

更に「もっと彼女にとって、有効的な言葉あったのではないか?」と反省をしていたら、ある事に気付きます。

カルテに書いて貰ったEメールアドレスの存在を。

これ宛に「彼女に英語で、髪のお手入れ方法をメールを送ろう!」と思いつき、知っている英語や言葉、辞書アプリを駆使しながら何とか英語で文章を作りました。

有りっ丈の思いを込めて、メールを送信

すると翌日、その方から返事が返ってきました。

(お名前は伏せさせて頂いてます)

IMG_6226

僕はこのメールの返信が来たのを見た瞬間、物凄く嬉しかったです。

一応、文章を僕なりに和訳しました。

ー和訳ー

テツマさん、こんにちは!

メールを送ってくれてありがとうございます!

髪の毛に対して出来る限り気を付けつけます。あと、あなたのおすすめしたやり方でやってみますね。私は髪が切れて本当に楽しかったわ。あなたのお店には素晴らしい顧客サービスがあると思います。私はお姫様のような気持ちになりました。

あなたの英語を聞いたり読んだりして、すごく元気になれています。周りに日本語だけで話す人たちがいると萎縮しちゃいます。そうすると、コミュニケーションや思いの共有が難しくなってしまいます。

あなたが私の言語に合わせて一生懸命話してくれた事を本当に感謝しています。その気持ちだけでも嬉しいです。

12月にまた会える事を楽しみにしています。

、、、う、嬉しすぎる!!

気持ちが伝わったようです。

、、、と、ここで終わってはただの良い話。

僕が今回の件で訴えたいことは、

コミュニケーションを取る時に、相手の意志や想いをしっかり聞き入れ、自分の意見を伝えやすくしようとしているか?

これは、美容師問わず全ての人に言える事です。

更に言えば、国や言語が違っても言える話だと思います。

そして、日本人に対してもう一つ言いたい事。

カタコトの日本語で話す外国人を決して笑ってはいけない

相手が必死にコミュニケーションを取ろうしているのを見てどう思いますか?

みなさんの常用語が日本語なので気付いていない方も多いと思います。

でも、日本語って世界基準で見てもかなり難しい言語だという事をご存知だったでしょうか?

ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、略語、熟語、流行り言葉、主語がない、、、。

そんな難しい日本語に対して、相手の事を考えて日本語に挑戦しなんとかコミュニケーションを取ろうとしている外国人を笑う事は恥じるべき行為だと思います。

そんな頑張っている相手に対して笑う人には、一生外国語を話す事なんか出来ません

今思い返せば、自分が今までにどんだけ下手くそな英語で外国人に対して話してきた事か。

でも、そんな自分の下手くそな英語に対して笑ってきた外国人の方は誰一人として居ません。

発音が下手くそな事は問題ではなく、自分の気持ちを伝わりやすくする、相手の気持ちを聞き入れようとする姿勢こそが大切なのでは?と僕は思います。

いつものコミュニケーションが、少し高いレベルのものに変わるかも知れませんね。